ニッチを自覚しているデザイナーの、戦略的でリアルな物語

ニッチを自覚しているデザイナーの、戦略的でリアルな物語

突然思いついたように2025年夏ごろから犬服を作っている。

自分の作る服は、控えめに言っても甘い。ぶりぶりだ。

ハイスクールミュージカルでいうとシャーペイ、ゴシップガールでいうとブレアがぴったりのイメージデザインだ。

市場で考えれば、こんなデザイン、ニッチだとわかっている。万人受けはしない。

ただ、作るたびに思う。

この甘さは、写真の中では武器になる。

SNSを眺めていると、評価軸が変わってきているのを感じる。

実用性より、世界観。

万人受けより、刺さる一点。

犬が着る服も例外ではない。

甘すぎる服は、日常では浮く。

でも、写真の中では強い。

光の入り方や背景とのコントラストで、世界観が一瞬で伝わる。

それがSNSの特性だ。

だから私は、甘さを引き算しない。

むしろ、突き抜けさせる。

ニッチであることを前提に、世界観を作り込む。

その方が、写真の中で犬が主役になれる。

SNSで一瞬で目に留まる服を作る。
それが、このブランドの進む方向性だと思っている。

この服を着た犬が、タイムラインにふっと現れる瞬間が好きだ。

小さなリボンやレースが、画面越しにだけ成立する可愛さを持っている。

それで十分だと思っている。

SNSでこの服を着た子が少しずつ増えていく未来を想像している。

世界が劇的に変わるわけではないけれど、

タイムラインが少しだけ柔らかくなる。

そのくらいの変化がちょうどいい。

Founder K.